買いある記ワイド版・2001/6/17江古田サントラＣＤ事情
「江古田」は「えこだ」と読む。で、江古田ってどこだ、とヘタなシャレをかましてみるが、東京２３区は西北に位置する練馬区の中の東の方にある、私鉄西武池袋線の駅である。西武池袋線と言えば、元は西鉄ライオンズで後に太平洋クラブライオンズやクラウンライターライオンズを経て、根本監督のもと野村（現阪神監督）や松沼兄弟やがんばれタブチくんが活躍したあの西武ライオンズの所属する西武グループの経営する電車でＧＯ！である。選手名が古いのは私のせいではない。私のせいか。そうか。
今一度繰り返すが、江古田ってのは「えこだ」と読む。ＭＳ−ＩＭＥでは「えごた」と入力しないと変換しない。石原軍団東京都知事が東京のカジノ化をする前にまずルーレットのかわりになるものを、と言って作った環状地下鉄・都営大江戸線の、最近できた最寄り駅「新江古田」は「しんえごた」と読む。どうも、「えごた」というのがこの辺の土地の正式名称らしいのだが、西武線が間違った読みを定着させたらしい。流石、堤兄弟である（西武鉄道の経営は兄だったか弟だったか忘れた）。戦後のドサクサにまぎれて旧華族の土地を買い漁っただけのことはある。関係ないか。
この江古田がこのサイトになぜ関係あるかと言うと、管理人たる私が結婚して移り住んだからである。
そもそもは、「買いある記」にも何度も登場する、「まんだらけ」「アニメなんとかスター」「フジヤエービック」がテナントにある "おたくのフィールド・オブ・ドリームス" "おたくのジュラシックパーク" "おたくのスターウォーズ・エピソード１" ＝「中野ブロードウェイ」のあるＪＲ中央線中野に住みたかったのだ。しかし、マンションを探してみたら、さすがに新宿より西では屈指の大都会（＜大袈裟）、家賃が高いのなんの南野陽子。そこでその中野から北の方にするすると地図をたどってみると、あら不思議、江古田という街が燦然と忽然と現れるのだ。
江古田というのは池袋という繁華街から駅を数えて三つめとかなり近い事から、駅ビル等が出来にくく、他の路線が交差して乗り換え駅にもなりにくい、大きい街にはなれないロケーションにあるが、その分、こじんまりした、しかし息の長い商店街がそれなりの数で連なる、東京の平凡な私鉄の駅である。スーパーや飲食店など生活に密着した商店の充実ぶりは大したもので、マンションを探し出してきたわが奥さんはエライ！てなもんである。また大学城下町でもあり、日大芸術学部や武蔵大学が付近にある。
さて、この私が、サントラＣＤをもはや強迫観念にかられて買い漁るこの私がだ、ここを定住の地として定めた限りは、まずはスーパーよりもカレー屋よりも中古ＣＤ屋をチェックしなければならない。移動範囲が狭いので、結婚と共に実家からかっさらって来た自転車でＧＯ！である。
まずは駅の周辺から。南口を降りて西に伸びる商店街から千川通りに出る道のところに、ほれ来たやれ来た、またも出現「ブックオフ」である。はす向かいと言っていいところに古本屋があるが、ここはＣＤを扱っていない。それでも一応入って確認する我が輩は猫である。名前はまだない。あるか。
ブックオフ江古田店のサントラＣＤ在庫状況は、以前「買いある記」にも書いたので朝日のように爽やかに割愛してみるが、在庫は１００枚程度で、掘り出し物は期待薄。残念至極中国地方は曇りのち雨である。
次に北口に出てみよう。東へ向かって数分、日大芸術学部の前に「ＺＥＲＯ」という店がある。ここは洋楽専門だが、その中でもさらにマニアックな、スティングあたりが「ただのロック」コーナーに追いやられ、どーでもいい存在とされるようなお店である。一体、どういうジャンルがメインなのか、実は私はわからないのだ（笑）。この辺、私の友人「やぶいぬ」さんにでも後で聞いてみよう。
サントラもあることはあるが、当たり前のように床の段ボールの中に十枚と少しあるだけ。「真夜中のカーボーイ」が2000円近い値段をつけていて、メイン客層ではない顧客からもきっちり頂こうという姿勢が爽やかな店である。
では駅からちょっと離れてみる。再び南口に戻り、千川通りを西へ自転車でコズミックサイクラー約３分、武蔵大学の近くに「ＣＯＣＯＮＵＴＳ ＲＥＣＯＲＤＳ」。間口二間ほどの狭いお店で、ここもサントラはしょぼしょぼ。今のところ掘り出し物は発見してないが、「ウルトラマン主題歌大全集」的なものを、買おうかどうか迷ったことはある。吉祥寺にも支店があり、そちらの方が圧倒的に店は大きい。
ここまでで、ＢＭＷを自転車に乗り換えての検索は終わったと思っていたのだが、奥さんの友人の江古田原住民Ｋさんによると、もう一軒あるという。そこで、行ってみました行ってみた。時は2001年６月１７日、この日の「買いある記」という事になる訳だが、江古田駅から北へ自転車チリチリ、葬儀場の「江古田斎場」ヒデキ感激！の真ん前にあるのが、「おと虫」。これまたちっちゃい店ながら洋邦オールマイティなラインナップ。サントラはまあ３０枚程度という事でこれも残念。でも
「地獄に堕ちた勇者ども」があるので手に取ってみる。
500円。
は？。
安い！。試しに他のジャンルのＣＤも見てみると、400円、600円、800円と、1000円を超えるＣＤを見つけるのが困難なほど。（サントラの）在庫は大した事がないからマメにチェックする必要はあるけれど、価格は安いってえことだ。これは当たりの店だぜ。誰にも教えない事にしよう。あ、この文章を読んでる方、３秒後には忘れてくださいね。３、２、１、ハイ忘れた！
あまりの安さの余勢を買って、ジョン・デブニーが一曲だけ収録されている（しかも１分間の曲！）
「ガンメン」300円と、２２６ラブ・グルーブ・オーケストラという、二・二六事件とまったく関係ないであろうがいかにもアヤシげなバンドが００７物やスパイ映画をカバーしている
「オペレーションＩ．Ｖ．Ｙ．」という、これまたあやしげなタイトルのＣＤ400円も買ってしまう。これは、カットんだ馬鹿アレンジを期待していたら、意外にマトモな、と言うか芸のないアレンジだったので興ざめ。JIMCOレーベルって、ハズレ多いよなあ。
以上が、「江古田サントラ事情」。以前にメインにしていた吉祥寺と比べると見劣りするのは仕様が無いが、それでも、山椒は小粒でピリリと辛い、とありきたりな賛辞を送っておきましょう。ビバ江古田！とにかくカレー屋は多いから嬉しいやい！
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