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フレッド・カーリン Fred Karlin (USA, 1936.6.16〜2004.3.26)

 1936年6月16日、イリノイ州シカゴ生まれ。 14歳の時、カーク・ダグラス主演「情熱の狂想曲(ラプソディ)」に影響されジャズの世界に飛び込む。 その後、アムハースト大学で英文学を専攻しているにもかかわらず、それを音楽に変更してしまうぐらいジャズに傾倒。 クラブでのコルネット演奏を経て、1958年にニューヨークに渡り、ベニー・グッドマン十重奏楽団、ハリー・ジェイムズ楽団などジャズを中心に幅広く作曲・編曲活動を行う。

 1965年頃からテレビCMの仕事に携わり、映像に音楽をつける魅力に取りつかれる。 劇場用映画でのデビューは1967年の「下り階段をのぼれ」。 制作アラン・J・パクラ、監督ロバート・マリガンとは、後に「レッド・ムーン」(1968)でも共に仕事をすることになる。 二人がカーリンを選んだ理由は「ハリウッド映画音楽らしくない曲が書ける作曲家」を探した結果だったそうである。

 カーリンはこの後、映画・テレビの音楽を多数作曲し、映画「ふたりの誓い」の挿入曲 "FOR ALL YOU KNOW" (カーペンターズによるカバー曲がことに有名) では1970年アカデミー賞最優秀歌曲賞、テレビドラマ "THE AUTOBIOGRAPHY OF MISS JANE PITTMAN" で1974年エミー賞最優秀作曲賞等を受賞している。 また、シンセサイザーを中心とした電子音楽を使った映画音楽家の草分けでもある。 著書に、映画音楽の基本図書のひとつ「オン・ザ・トラック〜今日の映画音楽作曲ガイド」や、「映画を聴く〜映画愛好家のための映画音楽ガイド」がある(どちらも邦訳なし)。 その後、主な活動の舞台をテレビ作品に移して活躍していたが、2004年3月26日、カリフォルニアの病院にて惜しまれつつガンで急逝した。 享年67。

その他の代表作:「くちづけ」(1969)、「ウエストワールド」(1973)、「未来世界」(1976)(当レーベルよりリリース予定)、「未来元年・破壊都市」(1979)、「ストロベリーロード」(1991、日本映画)。 テレビでは「将軍アイク」(1975)、"ROBERT KENNEDY AND HIS TIMES" (1985)

フレッド・カーリン公式ウェブサイトはこちら(閉鎖されました)
「フレッド・カーリンを偲んで」



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