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２００７年６月１日（金）「衝撃のペール・オレンジ」
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少し早めに帰宅したら、まのちゃんがベランダに出たい、と言い出しました。
娘 「すごいね。怖いね」
月を見て彼女が言います。 確かに、地平線に近いそれは大きく見え、しかも黄色というより少し赤みがかって、いつもとは違う風情を漂わせています。
私 「そうだねー。ちょっと怖いね。赤いね」
娘 「ペール・オレンジだよ」
"pale orange" だと？ pale って、「ペイルライダー」って映画もあったけど、「青白い」って意味だし、pale moon で「おぼろ月」って意味もあるんですよ。 言われてみれば、ビルのあたりで排ガスにゆれる月は、おぼろな感じも醸しだして。
ま、それはそれとして、いったいそんな複雑な英語、どこで覚えたんだ？
私 「ペール・オレンジ・・・凄いなー。よくそんなの知ってるなー。確かにオレンジ色だね」
娘 「だいだい色だよ？」
私 「そうね。だいだい色ね。ところで、その言葉、どこで憶えたの？」
娘 「・・・・・・・？」
私 「誰が教えてくれたの？」
娘 「・・・・・・お月様」
私 「え？」
娘 「お月様が教えてくれたんだよ？」
ロマンチストかーーーーー。
いや、でも、こんなマニアな英語知ってるのは凄い。 どこで知ったか憶えたか、ウチの娘は天才ーーーー！と立派な親馬鹿でひとしきり騒いだ後調べてみたら、これ「肌色」って意味もあるらしいですね。
お風呂に入ったときも、きいてみました。
私 「さっきのペール・オレンジってさ、どこかに書いてあったの？」
娘 「あのね、こうやって、書くのよ？」
私 「書くヤツ（道具）で憶えたの？」
娘 「クレヨン」
なるほど。 それで得心がいきました。 でも、すぐにペール・オレンジって言葉が出てくるところは、面白いですね。
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羊水の記憶のせいかどうか知りませんが、子供というのは、狭いところが好きですよね。 ウチのまのちゃんも、いろんなシチュエーションを、「家」に見立ててます。
娘
「おウチみたいだね」
私 「そうだね。おウチみたいだね」
娘 「ここ、まのちゃんのおウチだよ？」
リビングに接した和室のフスマを閉め切り、室内に立て篭もります。 私が入るときは「ごめんください」とあいさつが必要です。
娘
「おウチみたいだね」
私 「二人で、毛布をかぶっているだけじゃないか。いいから早く寝ようよ」
娘 「おウチだよ。ほらあ、ここが窓」
毛布と毛布の間にスキマをつくり、外をのぞき見て 「ここが窓だよ？」
娘
「おウチみたいだね」
人がウンコしている時に無理やりトイレに押し入ってきてそのセリフはやめてくれんか。 ヒザによじ登ろうとするのもやめてくれ。
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まだクーラーには早いので、我が家では扇風機が大活躍。 風呂上りの欠かせない友人となっております。
扇風機といえば付き物なのが、指を突っ込む幼児。 ウチの扇風機も、網の目は細かいし、さらにカバーもかぶせているのですが、それでもちょっと目を離したすきに、隙間から指をこじ入れてやってくれましたまのちゃん。
ゴリッ。
娘 「あ・・・・・・」 （物凄くビックリした顔）
私 「あーやっちゃった。大丈夫か？ 痛くないか？」 （幸いにも大したことなく）
娘 「・・・・・・」 （ビックリした顔継続）
妻 「まあ、いいわよ。こういうのは一度体験した方が」
私 「まあそうだけどね。気をつけようねまのちゃん。こんなんなっちゃうよ？」
指の第一関節から先を折り曲げて、見せてあげました。
私 「先っぽ、なくなっちゃうよ？」
娘 「え・・・・・」 （うそ？うそでしょ？という顔）
私 「滅多にないけど、気をつけようね」
まのちゃん、この世のものとも思えないほど心配そうに自分の指を見つめると、いきなり私に突き出してきました。
娘
「ある？」
大丈夫大丈夫。 ちゃんと指の先、ついてるから。 とれてないから。 プラモじゃないから。
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一ヶ月ほど前に、まのちゃんに爺ちゃん婆ちゃんからの誕生日プレゼントで、「ドラえもん超脳力ナントカ」というゲーム機を買いました。 五十音キーボードが付いていて、テレビにつないで使う知育ゲーム機です。 ひらがな、カタカナのみならず、英語なども憶えられるクイズも可能です。
ある日のこと、憶えたことが嬉しくて仕様がないのか、ネイティブな発音で英単語を口にし始めました。
娘 「バニャーナ！」
私 「おう、スゴイなースゴい。banana だね」
娘 「アイスクリン！」
私 「うんうん。そうだね。icecream だ。よく憶えたねー」
娘 「オォウル！」
私 「オウル？ オウルってなんだ・・・。フクロウか！すっげー。まのちゃんすっげー」
娘 「カール！」
私 「カール？ カールってわかんねえなあ・・・。なんだっけそれ？」
娘 「ミドリ色のー、ゲロゲロいってー」
私 「ああなんだカエルか。『カァアエェル』ね。凄いなあまのちゃん・・・って frog だっつうに」
親父ギャグか。
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