| ２００８年３月２日（日）「恐怖の消防士」 |
みなが「消防士」に恐怖する。 担当地域一帯を完全なる支配下におき、絶対的な権力を持っているのだ。 だから、市井の幼女の願いなど、一顧だにすることなどない。 いかに、押入れで絵本を読むことを無上の喜びのひとつとしているわが家の娘でもだ。
娘 「おしいれ、はいれないよー」
私 「今日はね、消防署の人が来るからね、入れないんだよ」
娘 「はいっちゃだめなの？」
私 「消防署の人が終わるまで、我慢してね」
娘 「しょーぼーしょのひとにおこられるの？」
いや、マンションの消防点検だからね、普段は部屋の隅に積んでる布団まで、全部押入れにしまっただけなんだけどね。 キミが入るすき間がないだけなんだけどね。
娘 「じゃあタンスはいってもいい？しょーぼーのひとにおこられない？」
怒られません。 思いっきり入ってください。 TOPへ
| ２００８年３月７日（金）「同じ目線で」 |
まのちゃんは、アニメビデオは喜んで見て歌を口ずさむクセに、単独で音楽を聴くのは好きではありません。
特にクルマの中が顕著。 小さい頃（今も小さいけど）は聴いていたのに、今はかけると「うるさーい！」とわめきます。
そんなわけで、ここ１年ほど、クルマの中は音楽レス。 しかし、どうしても、車中で音楽が聴きたいと説得を試みていた折もおり、先日、彼女と二人で乗った際、またもトライしてみました。
私 「じゃあちょっと音楽きこうか。ポチッとな」
娘 「音楽いやああああ！」
私 「そんなこと言うなよ。ZARDのお姉さん（奥さんのＣＤ）いい歌だよ」
娘 「いやだったらいやああ！うるさーーーーーい！」
こんな風にいつも激しく抵抗するんですがね。 ちょっと心配でもあるんですよ。 耳に何か欠陥があるとか、心理的な問題があるとか。
私 「家じゃテレビの音量高いじゃねえかよ。プリキュアの歌に合わせて踊ってるじゃん」
娘 「音楽聞かな〜い。い〜や〜だっ！」
というわけで、本当にうるさいわけじゃないらしいのですが。 であれば、一緒に聴いてくれてもいいじゃないか。 これは説得するしかない。 子供と話すとき、しゃがんで、同じ目線で話しかけますよね。 だから、やはり同じレベルに下りていって、交渉することが必要だと思うのです。
私 「あっそ。わかった。もういいよ。もう聴かないよ。その代わり、まのちゃんが大きくなったとき音楽が聴きたいって言っても、聴かせてやんないからな」
娘 「・・・・・」
私 「絶対きかせない。カーステレオも壊しちゃお。えいっ」
目線下げまくりです。 思いっきり低いです。 大人げない領域に突入してます。
娘 「・・・・・聴く！聴くよ！音楽聴く！」
私 「聴くの？」
娘 「聴く・・・・」
私 「じゃあ、聴こうね。ポチっとな」
そのうち、セリーヌ・ディオンを聴きながら、つたない幼児英語（つまりテキトー）で一緒に歌うようになりました。 ほら。 聴くじゃん。 なんかの甘えだったんだね。 たまには厳しく接することもいいもんですな ＜同じレベルでキレてたことはきっぱり忘れてます。 TOPへ
| ２００８年３月１０日（月）「鏡の前のオトナ」 |
娘 「ぱぱ？」
私 「はい？」
娘 「おけしょうっておとながするの？」
私 「化粧？ そうだよ。まのちゃんは子供だからまだだね」
娘 「まのちゃんおとなだもん！おけしょうしたい〜」
私 「ええ？いや、まのちゃんはお化粧なんかしなくても可愛いと・・・・」
娘 「おけしょうしたい〜〜〜！」
私 「・・・・リビングにママがいるからにきいてごらん」
ドレッサーにあったコンパクトを引っつかむと、ママに交渉に行くまのちゃんです。
妻 「お化粧なんかしなく（以下同文）」
娘 「これ！ほっぺた！ほっぺたにしたい！」
妻 「これは塗ると、落とすのに痛いクスリがいるのよ？」
部屋に戻ると、またドレッサーをあさるまのちゃん。
私 「あんまり荒らすと、ママに怒られるぞ」
娘 「おけしょうしたいの〜」
私 「ほら、ママ来たよ！」
娘 「（・Δ・）！ パパ！おふろはいろ！おふろ」
妻 「逃げなくていいわよ。口紅ぐらい塗ってあげようと思ったのに」
娘 「（＾∀＾）ほんと！くちべにいいの？！」
にっこりと喜んでます。
娘 「・・・・くちべにってなーに？」
知らないのか。
というわけで、ついに初めてのお化粧です。
［チャレンジまのちゃん］
「おじさんみたいー」 「はみ出てるよ」
しかしまあ、なんでしょうね。 ウチは、父親はおたくだし、奥さんも別にコテコテに女っぽいタイプではないのですが、ほっといてもこういうのには興味を抱くのですね。 ムシキングじゃなくてラブベリだし、仮面ライダーじゃなくてプリキュア５だし。 ディズニーの「カーズ」も一回みた後はどうでもいいみたいだし。 女の子のＤＮＡ、おそるべしでありますっ！（最近、ケロロ軍曹は見てます）
さて、化粧も、ひととおりやって満足したようで、二人でお風呂に入りました。
私 「よかったね、お化粧できて」
娘 「よかったー」
私 「お化粧しなくても可愛いと思うけどなあ」
娘 「まのちゃん、おとなだからおけしょうするんだよ」
私 「おとな、ねえ・・・・」
娘 「パパはこどもだからおけしょうしないんだよ」
子供だからじゃありません。 パパはおっさんだからです。
［翌日も翌々日もチャレンジ］
［あれ？］
妻 「え？・・・・・・気付かなかった！ 眉、ぬった？」
娘 「ぬったー」
妻 「あははははは。太い。太いよ」
私 「まあ、お化粧で、男らしい眉毛になって」
妻 「お化粧で男らしくなってどうすんのよ」
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| ２００８年３月１２日（水）「オトナの階段をのぼれ」 |
先日のお化粧の件でもわかるとおり、以前は、小学生やだー、なりたくないー、と吠えていた愛娘・まのちゃんですが、最近は「年長だね、お姉さんだね」と何度も言っていたのが功を奏したか、多少は自覚ある行動を見せるようになりました。
例えば、夜、眠るとき。 布団に入っても、うきゃきゃきゃきゃきゃと寝ようとしない彼女でしたが、「もうお姉ちゃんだから、自分で眠れるよね」との言葉に、必死に目をつむってトライするように。 偉い偉い可愛い可愛い。
ただし、自己アピールも欠かしません。
娘 「パパ！眼、つぶったよ」
私 「え？今つむってないじゃん」
娘 「違うよ違うよ！ねるときだよ」
私 「あ、ゆうべの話か。そうだねつむったね。偉いね」
昼間さんざん遊んで、眠くて眠くて落ちるように寝ただけじゃないか。 「自分でつむった」わけではないと思うんだが。
ちょっと怒ったりしたときも、大変な抵抗を見せます。
私 「○○○しちゃダメでしょ！」
娘 「おこっちゃだめ！おこんないで！」
私 「まったく、まのピーは」
娘 「まのピーじゃない！まの○ちゃん（フルネーム）っていって！」
私 「おまえなんかまのピーで十分だ」
娘 「おまえっていっちゃだめ！まのちゃんおとなだもん！まのピーっていっちゃだめ！」
絶対、大人じゃないです。
さらには、最近、あれほど嫌がっていた「小学生」になることにも前向きです。 保育園の行き帰りにある小学校のところで、彼女を迎えにいってくれた義母と、こんな話があったそうで。
娘 「これ、なんのにおい？」
義母 「給食だよ」
娘 「きゅうしょくってなに？」
義母 「小学校のお昼ゴハンだよ」
娘 「まのちゃん、しょーがくせいになる！」
大人の階段のぼる動機は食い意地か。 TOPへ
| ２００８年３月１５日（土）「新宿のバトラー」 |
まのちゃんが、おばちゃん（私の兄弟）に会った時の会話。
おば 「まのちゃんは、パパとママ、どっちが好きなの？」
娘 「ママ！」
私 「即答かよ」
妻 「パパ、いっつも遊んでくれてるじゃない」
私 「そこを踏まえた上で、もう一度こたえてみよう。パパとママ、どっちが好き？」
娘 「ママ！」
私 「だから即答かよ」
よく、子供が親から離れずにストーカー状態になると言いますが、まあ確かに別室でたばこを一服していると呼びに来ることも多いのですが、彼女の場合は逆ストーカー。
娘 「パパー。パパーーー！ パパーーーーーーーッ！」
私 「なんだなんだ。リビングで何騒いでる」
娘 「こっちきてえっ！えほんよもうよー」
私 「帰ったばっかりなんだからタバコ一服させてくれよ」
娘 「タバコはあとで！」
娘 「パパー。パパーーー！ パパーーーーーーーッ！」
私 「どうしたどうした！怪我でもしたか！？ 戸に指でもはさんだか」
娘 「といれきてえっ。おしっこー。そこにいて」
私 「もう自分で拭けるでしょ？」
娘 「そこにいてよ！」
なんで廊下に坐ってんだ俺は。
娘 「パパー。パパーーー！ パパーーーーーーーッ！」
私 「なんだなんだ」
娘 「リカちゃんのくつ、ないのー。さがしてー」
娘 「パパー。パパーーー！ パパーーーーーーーッ！」
私 「なんだなんだ」
娘 「おしいれ、はいってるよー。みてー」
娘 「パパー」
娘 「パパー。パパーーー！」
娘 「パパー。パパーーー！ パパーーーーーーーッ！」
これでママの方が好きとか言われると、立場ありません。
妻 「いっぱい呼ばれてるじゃない」
娘 「こき使われてれるだけだよ」
妻 「なつかれてるじゃん」
ありゃなついてんじゃないな。 なんだな、たぶん、執事だと思われてるね。
妻 「でも、嬉しいんでしょ、執事」
いや、まあ、その。 そうですけど。 TOPへ
| ２００８年３月１８日（火）「未来は宇宙」 |
テレビに、日本人宇宙飛行士のニュースで、地球の映像が写りました。
娘 「パパ！地球だ！地球だよ」
私 「ほんとだ」
娘 「宇宙だね」
私 「まのちゃんも将来、土井さんみたいに宇宙に行くか？」
娘 「やだ、まのちゃん宇宙いかないよ」
私 「なんでよ」
娘 「宇宙、落ちるもん」
どこで知ってきたんだか。 TOPへ
| ２００８年３月２１日（金）「絶対に注射はないし」 |
愛娘の成長ぶりも著しく、花粉症がひどくなり発熱までした私に、熱を測れと体温計を持ってくるわ、布団に入れと主張するわ、実に優しい世話好きな女の子になってくれてます。
妻 「病院行ってきなよ。とりあえず、薬はくれるよ？」
私 「そうだなー。売薬、きかねえしなー」
娘 「土曜日に病院行こ！まのちゃんが病院に連れてったげる！」
私 「ううううう優しいなあオマエは。付き添いしてくれるんだね」
ところが、水曜日に、会社から早く帰ったら、遅くまでやっている行きつけの病院に間に合うことがわかりました。
私 「ちょっと行ってくらあ」
妻 「行ってらっさーい」
娘 「待って！まのちゃんも行く」
私 「付き添いしてくれるの？」
娘 「うん！」
私 「先生に説明もしてくれる？」
娘 「まのちゃんがするー」
私 「いや、でも、嬉しいけど、雨ふってるしさ、一人で行くからいいよ」
娘 「だめ！行く！まのちゃんも行く！」
あああああ。 そんなにも心配してくれてるんだ。 優しいなあ。 ほんとに優しいなあ。 そんな優しい子に育ってくれて、パパは嬉しいよ。 身も世もないほど嬉しい。 この子はいい具合に成長しているなあ。 ねえ、奥さん？
妻 「ああ、待合室にプリキュアの絵本、あるからね」
だあ。 確かに待合室に入ったらすぐプリキュアだし。 診察室に一緒に入っても説明してくれないし（当たり前だ）。 TOPへ
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