2025/05/03 Sat.
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１３年で約３００話が放映され、架空のチーム名「ファイブ・オー」が、アメリカ司法警察を表すスラングとして定着するほどの刑事ドラマ「ハワイ５−Ｏ」。 モートン・スティーブンス作曲のテーマ曲も人口に膾炙し、マーチング・バンドやブラスバンドの演奏曲として大人気、ハワイ大学の非公式スポーツ・テーマでもあり、映画
「月のひつじ」
では、アメリカ国歌として演奏されるという寒いギャグにまで使われたりしてます。
当然のことながら数多のカバー演奏があり、サントラ音源を収集している私の手元にも随分とあるので、ちょっと並べてみることにしました。 大半は、既に拙サイトでご紹介済みですが。 あ、先日書いた 「冬木ワンダバを並べてみた」 同様、ただ並べただけで、考察とかはありません（《 》内は編曲者または演奏者）。
収録アルバム「ハワイ５−Ｏ」
《モートン・スティーブンス》 サントラ盤に収録された原典バージョン。 ただし約１分半あるので、レコード用のアレンジです（実際のオンエアでは約１分）。
収録アルバム「テレビジョンズ・グレイテスト・ヒッツ」
《スティーブ・ゴットリーブ》 テレビ好きのオタクが作った労作レコード・シリーズ「テレビジョンズ・グレイテスト・ヒッツ」に収録されたのは、約１分ほどのオンエア版原曲を、カバー演奏で忠実な再現を試みています。
収録アルバム「ブライト・オールド・デイズ」
《ザ・ベンチャーズ》 番組放映当時にカバーされ、ビルボードトップ100の４位にまで上りつめた大ヒット曲。 この演奏のおかげでこの曲が定着したのでしょう。 原曲を大きく変えない演奏で２分弱。
あまりに知名度の高い演奏なので、動画サイトで見るアマチュアの演奏では、「ベンチャーズの曲」と紹介してるトンチキもいたりします。 いやおまえら、ホーン・バンドでエレキギターなんて影も形もないのに何いってんの？
収録アルバム「ハワイ５−０」
《ブライアン・タイラー》 2010年のリブート版「ハワイ５−０」のテーマ。 楽器は厚くなりましたが奇を衒わないアレンジ。 これだけ定着している曲で冒険は難しいでしょう。 尺も１分４０秒と６８年の原曲とほぼ変わらず。
収録アルバム「スリラー・ジャズ」
《ロベルト・デルガド＆ヒズ・オーケストラ》 原曲と同じイメージのドラム連打、そしてバッキングは原曲準拠ながら、メロ演奏はギターやフルートを使った若干ふんわり目のアレンジ。 左記アルバムを本サイトで紹介した時はガッカリみたいなことを書いたのですが、後に調べたらデルガドさんってグラミー賞受賞歴もあるサルサの名手なんですと。 なるほどこういう仕上がりになるのも納得の約２分。
収録アルバム「Your 101 All Time Favourite TV Themes」（Amazonリンク）
《ゴードン・ロレンツ・オーケストラ》 ダウンロード販売の時代になってからやたら増えた、主にシンセサイザーを使った安直なカバー演奏のひとつ。 １０１曲のテーマってどんなや？と安いので買ってみたら、それなりでしかなかったアルバムです。 今は掃いて捨てるほどありますねこの手の。 ロレンツさんはイギリスのソングライター兼プロデューサー。 プロデューサーとしては多作で７００枚以上関与しているとか。 演奏曲の尺はレコード版原曲とほぼ同じ。
収録アルバム「コップ・ショー・テーマ」
《ヘンリー・マンシーニ》 ここからは、補作曲・補編曲により曲を長尺化した楽曲。 まずは巨匠によるカバー。 原曲イントロのドラムの連打を捨ててホーンのアンサンブルにした、柔らかくマンシーニらしい雰囲気の曲。 原曲メロディの中間部に金管のソロを入れて２分２０秒に延長。
収録アルバム「テレビ・ドラマ主題曲集/大草原の小さな家」
《101ストリングス・オーケストラ》 名門スタジオ・オーケストラによるカバー。 メロディは若干イジり、エレピやドラムのソロや、ストリングスでのテーマの繰り返しで３分２０秒に長尺化。
収録アルバム「６００万ドルのＴＶテーマ集」
《ジョン・グレゴリー・オーケストラ》 イギリスのバンドリーダーによるカバー演奏。 全体にテンポアップした激しい曲調で、テーマメロディに挟まった中間部はパーカッションとドラムがリードする珍しいアレンジ。 尺は２分強ですが、テンポアップした分、長く感じます。
収録アルバム「100 Greatest American TV Themes」（Amazonリンク）
《ロイヤル・フィルハーモニック・コンサート・オーケストラ》 原曲テーマを演奏した後は、補作曲されたメロディをしばらく演奏。 ネットの動画を見ると、海外のバンドでは同じアレンジの演奏も多く、おそらくはどなたかが長尺版の楽譜を書いたのでしょうね。 同じメロディでウィンド・オーケストラ用の譜面を見たことありますし。 ３分半の仕上がりです。
収録アルバム「ラウンジ・レジェンズ」
《サミー・デイビス・Jr.》 番外編的カバーで、歌詞を付けて歌ったもの。 曲名は "You Can Count On Me"。 よく考えたら作曲者のモートン・スティーブンスはシナトラ一家「ラットパック」の音楽プロデューサーをしていた時期があり、サミーもプロデュースしていますから、この曲の存在は必然と言っていいでしょう。 本曲の初出時のプロデューサーはスティーブンスだったのかも知れません。
こうして並べて、聴き比べて書いてみると面白いですね。 またそのうち、別の曲でもやってみよう。 (2025/05/03：管理人から一言)
当然のことながら数多のカバー演奏があり、サントラ音源を収集している私の手元にも随分とあるので、ちょっと並べてみることにしました。 大半は、既に拙サイトでご紹介済みですが。 あ、先日書いた 「冬木ワンダバを並べてみた」 同様、ただ並べただけで、考察とかはありません（《 》内は編曲者または演奏者）。
収録アルバム「ハワイ５−Ｏ」
《モートン・スティーブンス》 サントラ盤に収録された原典バージョン。 ただし約１分半あるので、レコード用のアレンジです（実際のオンエアでは約１分）。
収録アルバム「テレビジョンズ・グレイテスト・ヒッツ」
《スティーブ・ゴットリーブ》 テレビ好きのオタクが作った労作レコード・シリーズ「テレビジョンズ・グレイテスト・ヒッツ」に収録されたのは、約１分ほどのオンエア版原曲を、カバー演奏で忠実な再現を試みています。
収録アルバム「ブライト・オールド・デイズ」
《ザ・ベンチャーズ》 番組放映当時にカバーされ、ビルボードトップ100の４位にまで上りつめた大ヒット曲。 この演奏のおかげでこの曲が定着したのでしょう。 原曲を大きく変えない演奏で２分弱。あまりに知名度の高い演奏なので、動画サイトで見るアマチュアの演奏では、「ベンチャーズの曲」と紹介してるトンチキもいたりします。 いやおまえら、ホーン・バンドでエレキギターなんて影も形もないのに何いってんの？
収録アルバム「ハワイ５−０」
《ブライアン・タイラー》 2010年のリブート版「ハワイ５−０」のテーマ。 楽器は厚くなりましたが奇を衒わないアレンジ。 これだけ定着している曲で冒険は難しいでしょう。 尺も１分４０秒と６８年の原曲とほぼ変わらず。
収録アルバム「スリラー・ジャズ」
《ロベルト・デルガド＆ヒズ・オーケストラ》 原曲と同じイメージのドラム連打、そしてバッキングは原曲準拠ながら、メロ演奏はギターやフルートを使った若干ふんわり目のアレンジ。 左記アルバムを本サイトで紹介した時はガッカリみたいなことを書いたのですが、後に調べたらデルガドさんってグラミー賞受賞歴もあるサルサの名手なんですと。 なるほどこういう仕上がりになるのも納得の約２分。
収録アルバム「Your 101 All Time Favourite TV Themes」（Amazonリンク）
《ゴードン・ロレンツ・オーケストラ》 ダウンロード販売の時代になってからやたら増えた、主にシンセサイザーを使った安直なカバー演奏のひとつ。 １０１曲のテーマってどんなや？と安いので買ってみたら、それなりでしかなかったアルバムです。 今は掃いて捨てるほどありますねこの手の。 ロレンツさんはイギリスのソングライター兼プロデューサー。 プロデューサーとしては多作で７００枚以上関与しているとか。 演奏曲の尺はレコード版原曲とほぼ同じ。
収録アルバム「コップ・ショー・テーマ」
《ヘンリー・マンシーニ》 ここからは、補作曲・補編曲により曲を長尺化した楽曲。 まずは巨匠によるカバー。 原曲イントロのドラムの連打を捨ててホーンのアンサンブルにした、柔らかくマンシーニらしい雰囲気の曲。 原曲メロディの中間部に金管のソロを入れて２分２０秒に延長。
収録アルバム「テレビ・ドラマ主題曲集/大草原の小さな家」
《101ストリングス・オーケストラ》 名門スタジオ・オーケストラによるカバー。 メロディは若干イジり、エレピやドラムのソロや、ストリングスでのテーマの繰り返しで３分２０秒に長尺化。
収録アルバム「６００万ドルのＴＶテーマ集」
《ジョン・グレゴリー・オーケストラ》 イギリスのバンドリーダーによるカバー演奏。 全体にテンポアップした激しい曲調で、テーマメロディに挟まった中間部はパーカッションとドラムがリードする珍しいアレンジ。 尺は２分強ですが、テンポアップした分、長く感じます。
収録アルバム「100 Greatest American TV Themes」（Amazonリンク）
《ロイヤル・フィルハーモニック・コンサート・オーケストラ》 原曲テーマを演奏した後は、補作曲されたメロディをしばらく演奏。 ネットの動画を見ると、海外のバンドでは同じアレンジの演奏も多く、おそらくはどなたかが長尺版の楽譜を書いたのでしょうね。 同じメロディでウィンド・オーケストラ用の譜面を見たことありますし。 ３分半の仕上がりです。
収録アルバム「ラウンジ・レジェンズ」
《サミー・デイビス・Jr.》 番外編的カバーで、歌詞を付けて歌ったもの。 曲名は "You Can Count On Me"。 よく考えたら作曲者のモートン・スティーブンスはシナトラ一家「ラットパック」の音楽プロデューサーをしていた時期があり、サミーもプロデュースしていますから、この曲の存在は必然と言っていいでしょう。 本曲の初出時のプロデューサーはスティーブンスだったのかも知れません。
こうして並べて、聴き比べて書いてみると面白いですね。 またそのうち、別の曲でもやってみよう。 (2025/05/03：管理人から一言)
ＢＡＣＫ