中古サントラ買いある記
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[2001年9月]

9月29日(土) 奥さんの買い物に付き合って中野に行く。最初は丸井をウロウロしていたが、「XXXはどこかなあ?」という奥さんを、微妙にある方向に誘導していく「サンプラザ側の商店街にあるよ」。「XXXも買わなきゃ」・・・「じゃあこの先のビルに行ってみよう」。もちろん、そこは "おたくパラダイス・ビル" 「中野ブロードウェイ」である。"おたくパラダイス" のクセに、1階は普通の商店街のフリをしているが。一通り買い物が終わったので「あのさ・・・3階に寄っていい?」「なにがあんの?」「・・・中古CD屋」「・・・10分だけだよ」


よっしゃ。


 ひさしぶりの「フジヤエービック」。時間もないので流し見。おお、先ごろ出たワーナー・フランスの復刻盤モノがぱらぱらと並んでるではないか。一番欲しい「バンクジャック」はないものの、「脱出」、シフリン「女狐」、ゴールドスミス「アウトランド」、J・J・ジョンスン「クレオパトラ・ジョーンズ」と4枚も。


えーんやこーら。


 地引網のごとく全てさらう。いずれも900円新品同様。よっしゃ。
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9月28日(金) ブックオフ目白店もひさしぶりだ。ヤフオクで4000円ぐらいついていたマイケル・ナイマン「ガタカ」950円がシレッとあるので買っておく。もちろん、別にオークションにかける訳ではなく自分で聴くのだよ(^^)V。買い逃していたコンティ「トマス・クラウン・アフェア」950円も購入。さらに新譜で買おうかどうか迷っていた「ルパン三世テーマ・ヒストリー」も見つかっちゃったので、エイヤッ、と買う。1850円は痛いのう。今日も収穫は確実に刈り取る私である。
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9月27日(木) 池袋「DISC WAVE」にひさしぶりに寄ってみる。サントラ・コーナーが見当たらず、さして広くもない店内を探し回ってやっと見つけたら、全て「\1000以下!」と特売扱い。ほとんどが、300〜500円ぐらいだ。
 もともとこの店、ロック・ヘビメタ・パンク中心で、邦楽ではインディーズも扱うなどサントラとは全く客層が違う。その割に1500円前後を中心にしたきっちりした価格をサントラにもつけていて、レア盤などのプレミアもやっている店だから、「価値」をある程度判断しての値付けだろうが要するにもともと無理がアリアリなのだ。今回、店内をプチ・リニューアル、恐らくサントラが邪魔になったと推察される。嬉しい話ではあるが、そもそもサントラではたいした在庫を見たことがないので(もちろん商品の動きも鈍い。大体、ボーカル盤ばかりだ)、喜びも半分、というところ。やはり中古店も、専門性を高くするのであれば、範囲外はどんどん処分する思い切りみたいなものが必要であると思う。「ボディガード」を千円以上の値付けをするようでは、基本的な姿勢が強欲というかボンクラすぎる。ボッタくるんじゃねえよ。
 などとブツブツ言いつつ、ジョン・ウィリアムス「7月4日に生まれて」400円、エリオット・ゴールデンサル「バットマン・フォーエバー」スコア盤を300円で購入。収穫は確実に刈り取る私である。
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9月25日(火) 店頭在庫情報。新宿駅東口の「リバティ」に「ディック・トレイシー」。ダニー・エルフマンのスコア盤の方です。ご入用の方はどうぞ。・・・場所?さあーそれぐらいはご自分でお願いしまーす。
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9月14日(金)  購入したマンションの手続きのため、会社を夏休みをとって一日走り回る。午前に新宿でローン手続き、午後はマンション会社で鍵の引き取り。ところが、時間に余裕を見すぎたか、間に二時間あく。午前新宿、午後目黒。間にあるのは、シ・ブ・ヤ。


わーい。すみやだすみやだ。


 行ってみると、はじめて会う店員さん。異動してきたのか、単に俺があまり顔を出してないだけか。予約していた「戦争のはらわた」を受け取ろうと説明していたら、奥から店長さんが出てきた。無事、「戦争のはらわた」を受け取り、最近の新譜について聞く。あまりに大量に出過ぎていて、なおかつ私もあまり出入りしていないから、もうワヤ。結局、ゴールドスミス「ポリス・ストーリー」の在庫最後の1枚、同じくゴールドスミス「モリツリ」(おまけ収録がシャイア「RAID ON EMTEBE」)を購入する。さらにシャイアの「カンバセーション・盗聴」とポールデュリス「フライヤーズ」で悩む。後者は全然知らないのだが、ノンフィクションの映画かテレビらしい。ジャケットは戦闘機が急角度で上昇している写真。


きっとカッチョええアクション曲なんだろうなあ。聴きてえなあ。


 でも見たことないからなあ。という訳で、泣く泣くあきらめて「カンバセーション・盗聴」の方のみ買う。結婚前なら両方買ったろうに。この4枚でも既に財政は燃え盛るタンクローリー。燃える燃える。
 他に、トム・スコットの「猿の惑星」、ホーナーの「宇宙の七人」を予約。GNPから出たばかりの「宇宙の七人」、やはり売り切れであったか。

 さらに少々の時間があるため、途中で見かけたブックオフ中目黒店に入ってみる。間口は他のブックオフに比べると中程度クラス。代わりと言ってはなんだが、3階だて。CDはその3階。


中目黒店、すげえ。


 CDは3階フロアの8割ほどを占める大量在庫。優に数万枚はあろう。サントラも数千枚。もっともこれが「ボディガード」「天使の贈り物」「フェノミナン」のような "悪在庫" ばかりではしょうがないが、さすがにこれだけ数があると中程度には掘り出し物があたる。
 まずはいきなりゴールドスミスとメセニーの「アンダーファイア」、ああ1年前であったら小躍りしていたろうに。さらにはバーウェル「陰謀のセオリー」、パトリック・ドイル「フランケンシュタイン」、ポールデュリス「シリアル・ママ」、モリコーネ「ミッション」など、なかなか喜べる在庫がある。そして驚きの一枚はお立ち会い、多分血眼で探してる人もいるはずの、パット・メセニー「コードネームはファルコン」もあり。お探しの方はおっとり刀で血煙高田馬場と駆け付けてください。

 ちなみに私は服部隆之「HERO」(キムタク主演のあのドラマね)を購入。中目黒店、いい。私自身の掘り出し物はなかったが、「もしかしたら」という期待感を満喫した30分、であった。


その後、私は30年の負債を背負ったのであった。
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9月5日(水)  結局、翌日も池袋パルコ2に寄ってしまう馬鹿。

今日も左門。<このギャグ、みんな憶えてるかなあ。

まずはついに見つけた「ラスト・アクション・ヒーロー」スコア盤、昨日の「ジュマンジ」もやっぱり買ってしまう。そして驚きは「ザ・バイブル」(邦題忘れた)。イタリア製キリスト映画に日本から招聘された黛敏郎の大スコアだよ皆の衆。以前、富士レコード社で見かけて以来である。ニコニコしながら財布から諭吉が逃げる。
 そしてさらに、グルーシンの廃盤「愛すれど心さびしく」。こちらは持ってるけど買ってしまう。そのうち「のみの市」でどなたかにお譲りします。
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9月4日(火)  池袋パルコ2で「WAVE廃盤レコードフェア&中古CD市」が先週の金曜日から開催されている。なかなか行くヒマがなかったのだが、今日は会社からの外出が昼休みと重なったので、寄ってみることにした。

 場所はパルコ2の8F特別会場。フロアはなかなか広く、東京ドームの五百分の一ぐらいあろうか(笑)。ここに、東京・大阪・名古屋・仙台・福井など全国各地の中古レコード屋が20軒以上も共同出展である。「廃盤レコード」とわざわざ銘打つだけあって、全体の7割を占めるずらり並んだアナログレコードは壮観であるが、あまり時間がないのでレコードは今回はパス。CDに絞って捜査開始。

 店ごとにブースがあるのだが、サウンドトラックコーナーがないところもあって、少々悲しい。それでも、大量のレコードやCDをかきわけて奥に行くと、あったあったサントラコーナー。
例によって「フェノミナン」「マイケル」などの "悪在庫"(この言葉、ひさしぶりに使ったなあ)を横目に見つつ、珍しく「ボディガード」がない。

単に、目に入らないだけ。

 気になるところではホーナー「ジュマンジ」、バーンスタイン「ワイルド・ワイルド・ウェスト(スコア)」あたりだが、前者、映画がダメ、後者、映画見てない(しかも多分ダメ)ということでいったん控えてみる。ニューボーン「裸の銃(ガン)を持つ男2」は持ってない方には朗報かも。面白いのはルグラン「バーニング・ショア」が3枚もある。CDの少ないルグランだけに以前から気になっているのだが、いまいち買う勇気が涌かない。

 さてサントラコーナーは買い物がなかったので、「うる星やつら」の文字が見えたアニメコーナーも見てみる。たしか、「うる星やつら2」をお探しの(当サイトの)常連さんがいたはずだと思ったからだ。常に常連のことを忘れない管理人の見本のような私である。残念ながら「うる星」はなかったが、見慣れた背文字が見えた。あ。もしや。これは。

「ガンヘッド」?

 当サイト常連から多くの捜査依頼を受けているのみならず、一般社会でも多額の賞金がかけられた(ネット・オークションでね)あの特A級指名手配の凶悪犯をついに発見!
 思わず胸がドキドキして、ちょっと手がふるえた自分に笑ってしまう。俺はもう既に、このCDを持ってるんだぞ。
 回りをぐるりと見渡し、ライバルがいないことを確かめる。その様はまるでサッカー日本代表の有能なリベロのごとく。元より平日の昼間、お客なんかほとんどいないのだが。ふるえる体を抑え、そろそろと手を伸ばすと、そこで一気に目標をむんずと。

確保。<いいからさっさと買え。

 無事、逮捕。気分はさながら青島刑事。CDは会議室で売ってるんじゃない。レコード屋で売ってるんだ。当たり前だ。
 あるところにはあるもんだ。ちなみにこれがあった店は名古屋の店。みんな、名古屋の地元にはきっとまだ残ってるぞ(いい加減)。これで「ガンヘッド」は2枚目。もちろん、自分のものではなく、常連さんにお譲りするのだが。

 アニメコーナーでの思わぬ収穫に、他の店のアニメコーナーも見てみる。見事、ウィリアムスの「パトリオット」を発見。これも映画は見ていないが、出来がいいそうなので買うことにした。
今日は、ひさびさの大捕物であった。しかし、人のCDを買うのに、こんなに興奮したのも初めてだよ。<馬鹿。
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